設計技師設計


M.S

資格/技術士補(上下水道部門)
入社年/2018年
専攻/生物自然学

初めての施設設計でかなった
生まれ故郷への恩返し

01入社動機

地元が浜松市北部の山間部ということもあり、高校生のころから興味を持っていたのが“人間と自然の共生”というテーマ。大学でも環境を広く学ぶ学部に在籍し、将来は人の暮らしと自然を結び付けられるような公共性の高い仕事に就きたいと考えていました。「水コンサルタント」という仕事は就活で初めて知りましたが、水という生命に不可欠な自然の恵みを扱う仕事であること、そして会社訪問で触れた社員の方々の人柄に魅力を感じて、入社を決めました。

02担当業務について

入社して最初の2年間は、主に配水管の布設替えを担当しました。老朽化した管の更新や、耐震性のある管への交換が多いですね。こういった既存の管の更新の場合は、既に布設されている管路を参考に設計できるため、水道設計の仕事を覚えていくのに最適なんです。
道路の下は結構混雑していて、上水道だけでなく、下水やガス管、場所によっては電気・通信ケーブルが埋設されていることもあります。また断水期間の影響やコストを最小限に抑えるためには、配置だけでなく作業工程も重要です。障害物を巧みに避けつつ、効率良く工事を行える設計を考えるのは容易ではありませんが、パズルを解くような面白さや達成感も味わえる仕事です。

入社3年目を迎え、今年から配管だけでなく施設の設計も担当するようになりました。基本的な計画や仕様はあらかじめ上司が市や町と相談して決めているので、それを具現化する施設を設計するのが私の役割です。施設設計には、管路設計よりもさらに専門性が高く、電気や材料、工法に関する幅広い知識が求められるため、各種メーカーや専門業者のの意見も踏まえて設計方針を決めていきます。これまでは、どちらかというと机に向かって黙々と作業をするスタイルが好きだったのですが、いろんな人と力を合わせて仕事を進めることにも面白さを感じるようになってきました。

03仕事のやりがい

「自分の仕事が、誰かの役に立っている」と実感できるのが、この仕事の一番のやりがいだと感じています。実は、今担当している案件のひとつは、私の生まれ故郷に配水する施設。これまでの仕事と目的や役割は同じなのですが、やはり自分の知っている町、知っている人たちに直接関わりある案件を任されたことで、それまでおぼろげだった自分の仕事の先にいる受益者の存在がリアルに感じられるようになりました。まだまだ駆け出しの私でも、地元の方たちにとっては幼いころから知っている“モモちゃん”であると同時に、「大場上下水道の下出さん」でもあります。そんな地元の皆さんに水道のプロとして頼もしく思ってもらえるよう、仕事で期待に応えていきたいですね。

04将来の目標

施設設計は設計期間に数カ月から1年近くかかる案件が多いため、まだ完遂した経験がありません。後になって詰まってしまうのが不安なので、なるべく業務を前倒しで進めようとしていますが、上司からはよく「そんなに根を詰めなくてもいいよ」とたしなめられています。全体のスケジュールを俯瞰しながら、適正なペース配分で仕事ができるようにするのが今の目標です。幸い、当社には知識・経験共に豊富な頼れる先輩がたくさんいます。「自分も通った道」ということで、いつ声を掛けても嫌な顔ひとつしない先輩たちですが、無駄な時間をいただくことのないよう相談のポイントを絞り、いただいた知識をきちんと消化するように努めています。

05メッセージ

当社は多種多様な業務が多く、いろんなことを覚えなければいけない会社です。でも、だからこそ多くのことに挑戦できる会社だともいえます。技術者にとって、知識と経験は何よりの宝です。仕事を通じて自分が成長していくことが実感できる、そんな仕事にあなたもぜひ挑戦していただきたいと思います。また、まだ数は少ないものの、この業界で活躍する女性も増えています。当社でも仕事と家庭を両立している方が何人もいますので、女性にももっと注目してもらえたらうれしいですね。

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